中小企業診断士を目指す人のための試験概要

中小企業診断士とは、中小企業の経営の診断やそれにもとづく助言を行うための資格で、国家試験に合格して得られる国家資格です。現在の我が国の経済は中小企業の存在により支えられていますが、存在する大半の中小企業が置かれている状況は決して良いものとは言えません。経営を診断、助言する立場である中小企業診断士はニーズがあり、今後も需要が増えていくものと考えられます。中小企業診断士の業務はその資格を持つ人でないとできない独占業務ではありませんので、誰でもアドバイスを送ることは可能ですが、資格があれば非常に信頼と信用を得られます。

中小企業診断士となるためには、前述しました通り国家試験に合格する必要があります。中小企業診断士の国家試験は、年に1回しか行われていません。試験は全国どこでも受けられるものではなく、札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7地区でしか行われていません。試験には1次試験と2次試験があり、その両方に合格し、実務補脩を受けることができなければ資格を取得することはできません。1次試験に合格しなければ2次試験に進むことができない仕組みになっています。

1次試験は、2日間にわたり7科目の試験が行われます。試験はマークシート方式により出題され、合格基準は総得点の60%以上の獲得かつ1科目でも40%未満のものがないことが条件とされています。2次試験は1次試験を合格した人のみが受けられるもので、中小企業診断士の仕事である診断および助言の実務事例問題を筆記により回答する試験が行われます。4科目出題され、合格基準は総得点の60%以上の獲得かつ1科目でも40%未満のものがないこととされています。2次試験は筆記だけが最後ではなく、筆記に合格した人にはさらに口述による試験が課せられています。筆記試験に出された事例をもとに1人ずつ口述試験が行われることになっており、こちらも60%以上の得点を獲得することが合格の基準とされています。