企業の在り方を改善してくれる中小企業診断士

中小企業診断士は、文字通り、中小企業の経営全般の診断を行うことをその仕事とする。企業経営の理論、企業財務、企業会計、企業政策などの知識を駆使して、中小企業の経営方針を立て直したり、また、明確にしたりする。中小企業診断士は国家資格だが、この資格をとった場合、主として2つの道が考えられる。1つは、中小企業の経営コンサルタントとして独立して業務を行う道がある。ただし、中小企業のコンサルタント業務自体は、実は、診断士の資格がなくてもできるのだ。しかし、中小企業診断士の資格をもっているのとないのとでは信頼度がまったく異なっている。

中小企業診断士の資格は別の面でも活かすことが可能だ。それは、企業内で社員がとることで、社員のスキルアップにつながるのだ。社内のキャリアアップに有効な資格になるほか、就職、転職にも大きな武器となる。また、社員として1企業の末端で仕事を行うことで、会社のよい点と悪い点を実際に体験した上で、会社を辞めて、経営コンサルタントとして独立することもできる。この場合には、会社の中を知らずして経営コンサルタントになる場合に比べて、より深みのあるコンサルタントが可能だろう。

さらに、税理士など、企業内部の税務処理業務の代行処理をする立場にある者が、中小企業診断士の資格をとることで、担当する企業に対して、税務以外から、より的確な経営方針に対するヒントを提供したりすることで、より深い信頼を得ることが可能となるだろう。日本では多くの中小企業が、シンプルで効率的な経営の在り方を知らないでいるために、コスト的にかなり無駄の多い業務を行っている。少し見直すだけでかなり経営改善がなされる場合も多い。そういった場合に、中小企業診断士は大きな役割を果たすことができる。